日常の中で、新しい視界が開ける瞬間をつくる。
アートは作品単体で完結せず、文化的な文脈、時代の流行、置かれる場所、それを体験する人々、批判する人、触発される人など、それを取り巻く様々な事柄に繋がっていき、思ってもいなかった、大きな力を生み出す可能性があります。
まるで、自由の風のようなものだと思っています。
駅でアートを展示したら、アートに全く興味がなかった人までもが偶然それを体験することになります。
もしかしたら、「こういう世界もあるんだ」という新たな視界がひらける人もいるかもしれません。
そんなことを思い浮かべると、階級、環境問わず、誰しもが利用する公共施設の中に、今生きる人たちの表現や思想、エネルギーを発する場所をつくっていくことは、大きな意味を持つと思っています。